カトラー

文具王の動画でカトラーというものがあることを初めて知った。

www.youtube.com

200mmのタイプのもの(AL-K61)が欲しくて公式サイトに行ってみると 「※生産を終了いたしました」の文字がある。

http://shimomura-alec.co.jp/product/product.html

他にはカトラー300(AL-K112)とカトラーロング300(AL-K86)があるが、 どちらも生産終了。 現在生産されているのはカトラー110(AL-K113)のみのようだ。

このカトラー110、サイズが110mmと小型であり、 形状も直尺タイプではなく収納時のおさまりが悪い。 これ以外のカトラーを全て生産終了としたのは、 なかなか思い切った方針ではないだろうか。

さらに数値が漢字表記で、 商品詳細図に「日本らしく、漢数字表示が面白い!」と書かれており、 シモムラアレックの色がよく出ている。 手のひらサイズの商品にわざわざ大きめのアイコン付きで「PALM SIZE」と印刷する意味とは。

何と言っても価格が高い。Amazonで売っているもので現在2536円。 これはシンワの直尺を加工したほうが良さそう、 ということで作成してみる。

材料

  • シンワ測定 直尺15cm / 品番 14001 / 188円
  • スコッチ 超強力両面テープ薄手 / 品番 KPU-12 / 444円
  • 三共理化学(ビッグマン工作所) 耐水ヤスリ #1000 / 118円

※価格はAmazonでの販売価格を参考に記載。

直尺は昔からよく使っていて家に余っていたシンワの15cmを使用。

文具王の動画を見ると、昔のカトラーの裏側はおそらくブラスト加工がされている。 新しいものは網目状に溝が掘られているが、 今回は家にあった紙やすりを貼り付けてブラスト加工の代わりとする。 1000番を使用したのは単純に家にあったもので目が一番細かったから。

直尺とヤスリの接着は、液状のものは液がハミ出す可能性があったので両面テープを使用。接着が弱く、ヤスリがズレたら本来の目的が果たせないので、強力テープを使用。厚みがあるとカッターを当てたときに刃先がブレるのでできるだけ薄めのものを選ぶ。今回選んだものは厚さ0.6mm。

制作過程

まずはヤスリをカット。 刃先が痛むのでオルファのカッターを使用し、使用後に刃を折っておく。

テープを貼り、テープからはみ出したヤスリをカットする。

直尺に貼って完成。

ヤスリを貼る前の厚さが約0.5mmで、貼ったあとの厚さが約1.3mm。 貼った後でも一応直尺のケースに戻すことができる。

使用感

おさえる物への食いつきは半端ない。 だが、当たり前だけどスライドさせると削れる。 カトラーは「力をゆるめればしっかり移動」とあったが、 これは移動するにはするのだが、 クリアファイルなんかの上では薄く細かい傷がつく。

自分の用途の範囲では問題ないのだが、もっと別の素材があればいいなという感じ。ザラザラで食いつきがよく、適度に滑る、薄くて安い何かが‥‥。

あとはヤスリ面に細かいゴミが付きやすい。そしてそれが取りづらい。

おわりに

カトラーAL-K61が再販されれば高くても買いたい。 デザインもシンプルでとてもかっこいい。

今回作成したものも十分使えるが、 次回作成する場合はもっと細かい目のヤスリを使用する予定。 もっと良い滑り止め・接着剤があれば情報が欲しい。