裏紙のA7サイズメモ帳化

はじめに

自分の職場では裏紙が大量に発生する。
また、基本的に歩き回る仕事で、立ちながらメモすることが多い。

裏紙を小さくカットして持ち運べるようにすれば、
リフィルがほぼ無限なメモ帳が出来る。

いろんなカバーを試してみたが、
やっと自分にピッタリのものが出来たので記事にする。

材料

使う材料は以下のとおり。

下敷きはカッターで切り込みを入れて折ると分割出来る。
角が丸くなっている部分を使うとカバーにフィットする。

下敷きのメーカーに特に意味は無い。家にあった余り物を使用した。

クリップは紙の出し入れがしやすく、
かつ筆記を邪魔しないサイドグリップを選んだ。

組み立て

組み立ては以下のとおり。

下敷き、紙を重ね、クリップで挟む。
下敷きのかどまるの部分が左下に来るようにするとカバーに入れやすい。

下敷きの部分をカバーに挟み込んで完成。
画像右側のでかいクリップはただの重し代わり。

ちなみにカバーは以下の画像のような構造で、
左右どちらにでもセットできる。

裏側はこんな感じ。
ポケットがついていて、紙を入れておくことができる。

その他候補だったもの

メモ帳としていくつか試して合わなかったもの一覧。

  • A7サイズクリップボード:カバー付きのものが見つからない。
  • A6サイズクリップボード:作りがいまいちなのとポケットに入れるときつい。
  • ツイストノート:8穴のワンサードパンチが無い。5穴はあるが使いづらい。10穴もあるが端の2穴がうまく穴あけ出来ない。
  • ミニ5手帳:パンチの値段が高い。安いパンチは穴がでかい。
  • ミニ6手帳:パンチの値段が高い。安いパンチは穴がでかい。
  • 縦開きメモカバー:書くときの安定感が無い。
  • トップメモビリー:リングでまとめる形状は紙が安定しない。
  • KOKUYO ME メモカバー:A7ではない。

どうでもいいが、コクヨの公式サイトが重すぎる。
商品の仕様を調べようと思ってアクセスするが繋がらないので
購買意欲が無くなる。

縦開き横開き問題

今回横開きのメモ帳カバーを使用したが、これがとても使いやすい。

メモ帳といえば縦開きが定番だが、書くときに安定しない問題がある。
2012年の記事だが、左手の指の形を工夫して安定感を出そうとしている方がいる。

akas.cocolog-nifty.com

その他、質問サイトでもメモ帳の書きづらさについて投稿されているが、
有効な回答は得られていない。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

writing.stackexchange.com

左手の指の形を工夫する方法はやってみると分かるが、
手の自由度が低くなってしまう問題がある。

紙、左手、右手の位置関係が固定されるため、
紙全体を使いたい場合、左手の位置を都度変える必要がある。

また、裏紙などを使用する場合は紙が浮くので、
紙を抑える指が必要になるが、この方法だと指が足りない。

横開きの場合、カバーが紙と右手をしっかり支えるので、
普通のメモ帳だと書きづらい右下ぎりぎりまで安定して書ける。

その他個人的条件

このメモ帳が自分に合っている理由が他にもあるのでそれを挙げていく。

  • 常にボールペンを胸ポケットに差しているので、ペン差しはむしろ邪魔。
  • 汗をかくのでカバーは必須。防水メモも携帯しているが高いのであまり使わないようにしている。
  • 残したいメモはPCに移すため、リングノートのようなめくりやすい機能は不要。
  • メモがいっぱいになった場合に備えて、メモを一時的に挟んでおくスペースが欲しい。
  • ボイスメモも使用しているが、声を出せない状況や、そもそもスマホを出せない状況が多いのでメモ帳が一番使いやすい。
  • 一度に20枚くらいカットできるペーパーカッターが職場にある。
  • A6サイズの裏紙が既に作成済み。電話対応時のメモ紙として使っている。
  • 手帳系は適切なサイズに紙をカットする他、穴を開ける工程があり、手間とパンチの費用がかかる。
  • メモ紙の上部を糊付けする方法があるが、さすがに面倒。

ロディアのカバーとても良い

ロディアマドラスカバーについてだが、
これが非常に手触りがいい。

合皮でツヤが少なくさらっとした手触りで
触っていてとても気持ちがいい。

表にはロゴ、裏にはポケットがあり、
手に取ったときに裏表が分かりやすい。

何かを思いついてメモをするまでの流れに、
時間のロスが少なくストレスも無い。

またロディアのメモ帳がA7にピッタリなのも良かった。

一口にA7サイズといっても、紙を切り離したときにA7なのか、
手帳を閉じたときにA7なのか、そもそも独自規格のものも多い。

ロディアのNo.11はA7ぴったりサイズなので、
A4の裏紙を3回カットするだけで良い。

最後に

横開きのメモ帳は、立ち仕事の人に本当におすすめ。

クリップについては、クリップボードのクリップが一番紙の出し入れがしやすいので、それと比べるともうちょっと改良の余地があるかもしれない。

あとは、値段が安くて穴あけ枚数が多くて穴の個数・サイズがちょうどいいパンチがあれば、ツイストノート・ミニ5・ミニ6などもまた候補に上がってくるかもしれない。

カクノのペン先がキャップの隙間に挟まる

カクノを使っていて、雑にキャップに入れたらこんな事になった。

ペン先がキャップと白い内蓋の間に入ってしまい、ペン先がおかしくなってしまった。

検索してもこの状態になった人を見つけることが出来なかったので記事にしてみた。

カクノはもう一本持っているが、 そちらは隙間に入りはしないものの、ペン先が内蓋の縁に引っかかる。

2つのカクノのペン先を比べたところ、 このカクノはややペン先が上を向いていた。 そのせいで隙間に入ってしまったのだろう。

また、手持ちのプレピー3本と比較したところ、スリップシールの縁にペン先が触れるような個体は無かった。

カクノはキャップをはめるときは注意したほうが良いかもしれない。

カトラー

文具王の動画でカトラーというものがあることを初めて知った。

www.youtube.com

200mmのタイプのもの(AL-K61)が欲しくて公式サイトに行ってみると 「※生産を終了いたしました」の文字がある。

http://shimomura-alec.co.jp/product/product.html

他にはカトラー300(AL-K112)とカトラーロング300(AL-K86)があるが、 どちらも生産終了。 現在生産されているのはカトラー110(AL-K113)のみのようだ。

このカトラー110、サイズが110mmと小型であり、 形状も直尺タイプではなく収納時のおさまりが悪い。 これ以外のカトラーを全て生産終了としたのは、 なかなか思い切った方針ではないだろうか。

さらに数値が漢字表記で、 商品詳細図に「日本らしく、漢数字表示が面白い!」と書かれており、 シモムラアレックの色がよく出ている。 手のひらサイズの商品にわざわざ大きめのアイコン付きで「PALM SIZE」と印刷する意味とは。

何と言っても価格が高い。Amazonで売っているもので現在2536円。 これはシンワの直尺を加工したほうが良さそう、 ということで作成してみる。

材料

  • シンワ測定 直尺15cm / 品番 14001 / 188円
  • スコッチ 超強力両面テープ薄手 / 品番 KPU-12 / 444円
  • 三共理化学(ビッグマン工作所) 耐水ヤスリ #1000 / 118円

※価格はAmazonでの販売価格を参考に記載。

直尺は昔からよく使っていて家に余っていたシンワの15cmを使用。

文具王の動画を見ると、昔のカトラーの裏側はおそらくブラスト加工がされている。 新しいものは網目状に溝が掘られているが、 今回は家にあった紙やすりを貼り付けてブラスト加工の代わりとする。 1000番を使用したのは単純に家にあったもので目が一番細かったから。

直尺とヤスリの接着は、液状のものは液がハミ出す可能性があったので両面テープを使用。接着が弱く、ヤスリがズレたら本来の目的が果たせないので、強力テープを使用。厚みがあるとカッターを当てたときに刃先がブレるのでできるだけ薄めのものを選ぶ。今回選んだものは厚さ0.6mm。

制作過程

まずはヤスリをカット。 刃先が痛むのでオルファのカッターを使用し、使用後に刃を折っておく。

テープを貼り、テープからはみ出したヤスリをカットする。

直尺に貼って完成。

ヤスリを貼る前の厚さが約0.5mmで、貼ったあとの厚さが約1.3mm。 貼った後でも一応直尺のケースに戻すことができる。

使用感

おさえる物への食いつきは半端ない。 だが、当たり前だけどスライドさせると削れる。 カトラーは「力をゆるめればしっかり移動」とあったが、 これは移動するにはするのだが、 クリアファイルなんかの上では薄く細かい傷がつく。

自分の用途の範囲では問題ないのだが、もっと別の素材があればいいなという感じ。ザラザラで食いつきがよく、適度に滑る、薄くて安い何かが‥‥。

あとはヤスリ面に細かいゴミが付きやすい。そしてそれが取りづらい。

おわりに

カトラーAL-K61が再販されれば高くても買いたい。 デザインもシンプルでとてもかっこいい。

今回作成したものも十分使えるが、 次回作成する場合はもっと細かい目のヤスリを使用する予定。 もっと良い滑り止め・接着剤があれば情報が欲しい。